骨粗鬆症診断に際しての注意
骨粗鬆症診断に際しての注意
平成24年4月16日付
川村大介副院長
2011年度版骨粗鬆症の新たな治療ガイドラインが登場しました。過去のガイドラインでも述べられていましたが、骨粗鬆症では過去に脆弱(ぜいじゃく)性骨折を起こしたかどうかが診断において非常に問題となります。特に脊椎、大腿骨骨折があるか否かが骨粗鬆症薬物治療開始の目安になることがあります。骨密度検査(DXA)ですべてが決まるわけではありません。我々、骨粗鬆症を診断するものには過去の脊椎骨折の有無、骨折数は薬物治療開始の前にわかっていなければなりません。よって、骨粗鬆症を診断するときは以下の手順で行っていきます。
骨粗鬆症診断時:問診票、DXA(腰椎+大腿骨)、胸腰椎 ・腰椎X線、採血(Cセット+BSG+TRACP-5b+P1NP)
その後 :DXA(腰椎+大腿骨)は基本的には4か月おき(薬物療法中)
しかし、骨密度が高い人などは6ケ月おき、1年おきの場合もあり(医師が判断)。
採血は薬物療法開始後1ヶ月目にCセット+BSG
3ヶ月目にCセット+BSG+TRACP-5b+P1NP
6ヶ月目にCセット+BSG
その後は6ヶ月おきに採血(Cセット+BSG)を行っていきます。