放射線科
Radiology
放射線部門は、高度な整形外科診療の一翼として業務を行っています。
当院では、放射線技師3名、助手1名が勤務しており、検査機器としてはMRI装置、X線CT装置、一般エックス線装置、全身骨密度装置、超音波検査、外科用イメージなどの診断装置が稼働しています。
私たちは、放射線科理念を基本に日々、最善の業務遂行を目指し精進しています。患者さんにとって、見慣れない大きな撮影装置があり不安が生じることもあると思いますが、検査撮影によく精通したスタッフが担当しますのでどうか安心して検査、撮影を受けていただきたいと思います。
放射線科技師長ごあいさつ
最新の画像診断技術の進歩は、驚くほど速く感動すら覚えます。当科においては、最新の医療機器を駆使し、患者さんにより有用な診療情報を提供できるよう心掛けてまいります。
私たちは、「安心のできる放射線診療」を皆さまに提供すべく取り組んでまいります。またそれに伴う様々な専門資格や最新の知見の取得は、最善の医療情報を提供できる一法と心がけ、推進してまいります。
当部門では、診療放射線技師3名、放射線助手1名、のスタッフの協働にて、当院のスローガンである「患者さまに信頼され、患者さまが頼りにする、医療」を目標に努力し、患者さんが「安心のできる放射線診療」を受けられるよう心掛けてまいります。
放射線診断科の理念
基本方針
- 日進月歩の医療環境を見据え、最新の知識技術を備える診療放射線技師を目指す。
- 医療被ばくの低減に努めるなど、医療安全を心がける診療放射線技師を目指す。
- チーム医療の一員として医療の質を担保できる診療放射線技師を目指す。
- 地域の指標となる診療放射線技師を目指す。
一般撮影

胸部や腹部、骨などのレントゲン写真を撮影する検査の事を総称して「一般撮影検査」といいます。
目的部位にX線を照射し、透過してきたX線を検出器で読み取って画像化します。 一般撮影検査はデジタル装置によるCR撮影を導入しており高精細画像の提供と低被ばく線量にて撮影が可能となりました。また、全脊椎撮影や下肢全長撮影などが一度に撮影できるようになっています。

検査を受けられる方へ
- 撮影部位に湿布やカイロ等をしている場合は撮影前に外していただきます。
- 下着のホックやワイヤー、洋服のボタン、チャック、プリント等も写真に写ってしまうため、また、金属等がなくても体を締め付ける下着等は外していただき、検査着に着替えて頂くことがあります。
- 付添いの方に介助に入っていただく場合があります。
骨密度検査
骨粗しょう症
骨粗しょう症とは、骨密度がある一定の状態よりも低くなると骨粗しょう症と呼ばれます。
骨量は成長期に増え続け、20~30代をピークに加齢とともに減少していきます。これは一つの老化現象ですが、特に女性では閉経後、女性ホルモンの欠乏により急激に骨量が減少し、70歳位では約半数の人が骨粗
しょう症になり、それが原因で骨折が増加します。



骨密度の測定とは
骨密度の測定には、DXA法をはじめとして、MD法、QCT法、QUS法などがあります。
当院では、骨粗しょう症の診断として、より正確に骨量を測定できるDXA法(腰椎または大腿骨の付け根を測定)を用いて、骨粗しょう症の診断検査を行っています。
検査としては、装置の上に仰臥位で数分寝ているだけの侵襲の少ない方法で、安心して受けていただけます。
検査機器

- 当院ではGE社製、PRODIGY Fuga装置を設置し、検査を行っています。
MRI検査
MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略です。
大きな磁石と電波(ラジオ波)を使って画像を得ます。
放射線による被曝が無いため、健常な方でも安心してお受けいただくことができます。 ただし大変強い磁場を使用しているため、ペースメーカーを装着されている方など、MRIならではの制限や注意もございます。
MRI独特の騒音を極力抑えた静けさに加え、開放感のあるオープン型の装置です。



検査機器

- 当院では日立社製、AIRIS Vento 0.3T装置を設置し、検査を行っています。
X線CT
CTとは、コンピューター断層撮影法(Computed Tomograpy)の略語です。X線吸収の差を計測し、コンピューター処理する事で、身体の様々な臓器を画像化する検査です。
従来の頭部や肺、腹部の画像の他、整形領域では微小骨折や骨の立体画像を提供することができます。
検査方法
始めに、寝台にあおむけに寝て頂きます。そして検査目的の部位に合わせるために、大きなドーナッツ型の装置内に寝台ごと移動します。頭部や四肢以外の検査部位では、息止めを数秒していただきます。
検査室に入ってから出るまで、通常5~10分程で終了します。
超音波検査装置
超音波検査(エコー検査)は、数MHz~十数MHzの超音波を使って体の中の病気を調べる検査です。当院では最新のGE社製 LOGIQ S8超音波装置を更新導入、整形外科領域における超音波診断は、装置の性能向上に伴い臨床的なニーズが急速に高まりつつあります。特に、肩関節腱板断裂や筋断裂、リウマチ疾患、肺動脈血栓塞栓症や深部静脈血栓症の診断に下肢静脈エコー、手術後の心臓超音波検査などを行っています。



外科用イメージX線装置
外科用イメージには主に手術中での整復、プレート、ネイル等の位置確認、手術中、手術後撮影などの業務があります。 外科用イメージX線装置は、X線透視装置をポータブル型にした機器でC型のアームにより患者さんを動かさなくてもいろいろな角度から透視できます。
平成26年12月にGE Healthcare製Brivo Essentialに機器を更新しました。この装置は、従来のアナログ透視から、デジタル透視となっており、100万画素CCDカメラによる高画質を提供、画像収集されます。また、画像表示には、19インチのモノクロ高輝度モニタを2台装備されています。
特徴として、デジタル処理による、高画質を支える画像処理ソフトウエアや低線量モードを搭載。手術中や手術後の撮影も瞬時に画像サーバーに転送可能となっています。
PACS画像管理伝送システム
放射線科で撮影される検査画像はデジタル情報であり、この情報を画像サーバーに蓄積し保存、管理されています。また、2009年6月1日より画像管理システムが導入され、患者様の過去画像の検索、参照、比較が迅速かつ容易に行えます。また従来、診断に使用していたX線フィルムが不要となり、患者様のフィルム代の負担が軽減され、検査後の待ち時間も短縮されます。