病院概要

リハビリテーション科

 専門的な評価、医師や看護師との情報交換によって、生活背景を含めたそれぞれの障害像に合わせたリハビリテーションを実施します。また、入院期間だけでなく、退院後も安心して生活や仕事が行えるよう支援します。

基本方針

  • 1.個々の症例に最適な医療を提供できるよう、常に自己研鑚に努めます
  • 2.多職種協働のもと、患者さんの「生活の質」の向上を目指します
  • 3.近隣地域の健康増進、介護予防、社会福祉の充実に貢献します

目標

  1. ●整形外科疾患の治療に貢献する
  2. ●地域住民の生活、仕事、楽しみを支援する
  3. ●介護高齢者の在宅復帰・介護予防・自立支援に貢献する
  4. ●終末期医療及びケアに貢献する

施設基準

運動器リハビリテーション科(I)

主な対象疾患

変形性膝関節症、変形性股関節症、脊柱管狭窄症
肩関節周囲炎、肩腱板断裂、靭帯損傷・脱臼・骨折、スポーツ障害
ロコモティブシンドローム、関節リウマチ、骨粗鬆症など

【人工膝関節置換術後のリハビリテーション】

時 期
内 容
手術前
手術前の状態について検査測定し、手術後の目標を決めます。
また、手術後の注意事項や病室で行うべきリハビリテーションのポイントについて説明します。
術後1~2週
術後1日目からリハビリを開始します。
手術後にこわばった筋肉のマッサージやストレッチング、軽めの運動によって組織の循環を促し、痛みの緩和や組織修復の促進を図ります。2~3日で歩行器を使用して歩けるようになります。
また、膝関節が適切な位置関係でスムーズに動くよう、運動の再学習を図ります。痛みなく曲げられるよう練習します。
術後3~4週
徐々に運動強度を強くし、筋力を元通りにしてゆく時期です。
この頃には手術前と同じように関節が曲がるようになります。
歩行器を卒業し、杖又は杖なしでの歩行、階段昇降、床からの立ち上がりなど日常生活動作の確認後、退院となります。
退院後
自宅生活を再開した際に困ったことや痛みがないか確認しながらそれぞれの問題点に合わせて目標を再設定します。
外来通院リハビリを続け、ひざの痛みがなく、筋力や関節の動きがほぼ正常になったことを確認して、リハビリテーションを終了します。大体、3~5か月で終了しますが、その後も手術後1年くらいまで定期的な確認と指導を行います。外来通院には無料の送迎サービスをご利用いただけます。
  1. ●痛みをなるべく感じないようリハビリを進めます。
  2. ●膝の曲がりは手術前の状態を目指します。
  3. ●膝の筋力は左右差がなくなることを目指します。
  4. ●手術前よりも痛みがなくスムーズに動けることを目指します。

【在宅リハビリテーションセンターとしての機能】

当院では在宅生活継続のために、外来、通所、訪問でのリハビリテーションが可能であり、
さらに、一時的な入所、入院と、様々な形で在宅生活を支援しています。

 

・併設施設
介護老人保健施設けんこう・ふらの(在宅復帰のための入所リハビリ施設)
かわむら整形外科デイケアセンター(介護予防を目的とした通所リハビリ施設)

スタッフ

理学療法士:10名
言語聴覚士: 1名
柔道整復師: 2名
介護職員: 5名
受付職員: 3名

主な出身校
弘前大学、北海道科学大学、北海道医療大学、北翔大学
北都保健福祉専門学校、北海道リハビリテーション大学校

専門資格取得者

  • 日本理学療法士協会 専門理学療法士(運動器)
  • 1名
  • 日本理学療法士協会 認定理学療法士(運動器)
  • 1名
  • 日本骨粗鬆症学会 骨粗鬆症マネージャー
  • 1名
  • 認知症介護実践者研修修了
  • 1名
  • 介護支援専門員
  • 2名
  • 社会福祉士
  • 1名
  • 介護福祉士
  • 2名

教育

新人はプリセプターシップ+チーム支援型で教育します。
また、入職年は新人教育プログラムを実施します。
通常時は、院内勉強会を月1回、科内勉強会を週1回開催し、自己研鑽に努めています。
また、定期的に面談を行い、それぞれの目標設定、課題克服を支援します。

臨床実習受け入れ先
北海道科学大学、北海道文教大学
北都保健福祉専門学校
函館市医師会看護・リハビリテーション学院

プログラム例

研究

主な研究テーマ
・変形性膝関節症の理学療法に関する研究
・ロコモティブシンドロームに関する研究

学会発表(2015年~2022年10月現在)

  • 演題名
  • 学会名
  • 筆頭演者名
  • 人工膝関節置換術後に著明な疼痛を呈した一症例~伏在神経絞扼障害に着目して~
  • 第13回マニュアルセラピー研究会学術大会
  • 熊谷 創
  • 当院の骨粗鬆症リエゾンサービスと骨折リエゾンサービスの現状と問題点
  • 第24回日本骨粗鬆症学会
  • 丸井 陽輔
  • 人工膝関節前置換術患者における術後2カ月時の膝伸展制限が膝関節機能及び動作能力に及ぼす影響
  • 第73回北海道理学療法士学会
  • 熊谷 創
  • 人工膝関節前置換術後の筋量測定は術後リハビリ評価として役に立つか?
  • 第23回日本骨粗鬆症学会
  • 丸井 陽輔
  • ナビゲーションシステムを用いた人工膝関節置換術の術中キネマティクスと術後屈曲可動域との関連性
  • 第52回人工関節学会
  • 熊谷 創
  • ロコモーショントレーニング実施1年間の運動機能改善効果の検討
  • 第22回日本骨粗鬆症学会
  • 丸井 陽輔
  • 手術を控えた変形性膝関節症患者の下肢筋力及び動作能力とFTAの関係
  • 第72回北海道理学療法士学会
  • 熊谷 創
  • 当院における関節リウマチ患者のダイナぺニアの割合と問題点
  • 第21回日本骨粗鬆症学会
  • 丸井 陽輔
  • 変形性膝関節症患者の術前股関節伸展、外転、外旋筋力について
  • 第7回日本運動器理学療法学会
  • 熊谷 創
  • 末期変形性膝関節症における股関節伸展及び外転筋力と膝関節機能の関連性について
  • 第7回日本運動器理学療法学会
  • 前田 健太郎
  • 手術を控えた変形性膝関節症患者の股関節周囲筋力
  • 第70回北海道理学療法学会
  • 熊谷 創
  • 関節外痛を主症状とする変形性膝関節症の2症例
  • 第70回北海道理学療法学会
  • 前田 健太郎
  • 大殿筋セッティング運動における股関節伸展筋群の筋活動量について
  • 第6回日本運動器理学療法学会
  • 前田 健太郎
  • 関節リウマチ患者のサルコペニアを引き起こす要因の検討
  • 第20回日本骨粗鬆症学会
  • 丸井 陽輔
  • 健常男子大学生における足趾圧迫力と片脚立位時の姿勢制御との関係
  • 第69回北海道理学療法学会
  • 熊谷 創
  • 肥満度と人工関節置換術後の膝屈曲可動域の関連
  • 第69回北海道理学療法学会
  • 宮井 和也
  • 人工膝関節置換術後3か月時の動作能力と股関節伸展筋力の関係
  • 第69回北海道理学療法学会
  • 前田 健太郎
  • 人工膝関節置換術後ROMに対する自転車エルゴメーターの有効性について
  • 第2回道北理学療法学術大会
  • 髙橋 裕馬
  • 異なった手技による人工膝関節置換術施行患者の術前骨密度、椎体骨折の評価
  • 第30回北海道骨粗鬆症学会
  • 丸井 陽輔
  • ロコモーショントレーニングの実施頻度と運動機能改善の検討
  • 第19回日本骨粗鬆症学会
  • 丸井 陽輔
  • 人工膝関節置換術後の歩行時膝屈曲角度のについて
  • 第68回北海道理学療法学会
  • 前田 健太郎
  • 歩行立脚期の過度の膝屈曲の原因
  • 第5回日本運動器理学療法学会
  • 前田 健太郎
  • 人工膝関節置換術後の膝前面部痛と歩行立脚期の膝屈曲角度の関連性
  • 第133回北海道整形災害外科学会
  • 前田 健太郎
  • 人工膝関節単顆置換術における外来理学療法の検討
  • 第46回日本人工関節学会
  • 前田 健太郎
  • 人工膝関節置換術後における外来理学療法頻度の検討
  • 第129回北海道整形災害外科学会
  • 前田 健太郎

 

講演

  • 演題名
  • 学会名
  • 筆頭演者名
  • 当院の骨粗鬆症リエゾンチームの取り組み
  • 骨粗鬆症治療連携セミナー(オンライン)
  • 丸井 陽輔
  • 変形性膝関節症の慢性症状に対する私の診かた
  • 第23回FTEX全体研修会(オンライン)
  • 前田 健太郎
  • HONDA歩行アシストを用いたリハビリテーション
  • 第9回福祉用具展示研修会(旭川)
  • 前田 健太郎
  • 運動器疾患の理学療法
  • 道北地区理学療法士会主催研修会(旭川)
  • 前田 健太郎
  • 人工膝関節置換術後の評価・治療
  • 第4回北海道運動器理学療法フォーラム(札幌)
  • 前田 健太郎


カワムラメディカルグループ