上腕骨外側上顆に付着する手首伸筋腱の使いすぎによって起こる炎症性障害です。特に短橈側手根伸筋の腱付着部に生じやすく、利き手側に好発します。テニスのバックハンド動作など手首を繰り返し使うスポーツや、重い物を何度も持ち上げる作業が原因となりやすく、中年層に多くみられます。
手首を反らす動作(例:タオルを絞る)で肘の外側に痛みが走り、安静時には痛みません。肘外側の圧痛があり、通常しびれは伴いません。
原則は保存療法で、原因動作の中止と安静が最優先です。痛みの強い間は患部を冷却し、湿布や鎮痛薬で炎症を抑えます。症状に応じて前腕にテニス肘バンドを巻いて腱への負荷を軽減し、ストレッチや筋力トレーニングを行います。痛みが強い場合は局所へのステロイド注射を検討し、難治例では腱付着部の剥離・切除など手術が行われることもあります。
家事やスポーツで肘を酷使する際は事前にエルボーバンドで前腕を圧迫固定し、筋付着部への負担軽減を指導します。
当デイケア(通所リハビリテーション)は送迎バスでの送り迎えで理学療法士や作業療法士による機能回復訓練を行う施設です。
食事や入浴と言った生活援助サービスを合わせて受ける事ができます。
・リハビリテーション科(完全予約制)
・森口義肢製作所(毎週火曜日)