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人工膝関節の固定方法

人工膝関節の固定方法について

人工膝関節の固定に、セメントを用いるか用いないかは議論の多いところです。
われわれは、全例にセメントを用いて手術をおこなっています。

セメント固定は Leg – lift technique で行います。
Leg – lift technique とはセメント充填時に膝関節を伸展位、足関節を直角にして下肢を挙上することにより関節内に圧迫力(750~1500N)が加わり、セメントが骨内に浸透します。

セメント固定方の利点

1 初期固定が良好でリハビリが術後早期から可能である。
 
2 セメントにより New subchondral plate が形成され、 Wear debris の侵入を
 阻止して、ゆるみ(Loosening)防止に役立つ。
 
3 セメント層により脛骨切除面への荷重が均一に分散され、脛骨上のコンポネー トを
 安定化する。

セメント非使用の欠点

1 良好な初期固定が得られず、正確な骨切りが必要で骨新生までの十分な初期
 固定が必要である。
 
2 正確な骨切りに高度な技術を要する。

医療法人社団かわむら整形外科 リウマチ・人工関節センター

膝専門外来を中心にスポーツ外来、一般外来を診察をしてます。
正確な診断にもとづく治療に心がけています。

【 リウマチ科 / 整形外科 / リハビリテーション科】
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